ルマ当局は、ヤンゴンのインセイン刑務所にいる約15人の政治囚に対する劣悪な待遇を終わらせるよう、即座に行動を起こさなければならない。アムネスティ・インターナショナルは11月4日、このように述べた。
インセイン刑務所では、これらの政治囚は水を与えられていない。また伝えられるところによると、そのうち数人は「犬の独房」に収監されているようである。
囚
人に与えられる減刑が、自分たちには適用されないことに対し抗議をするために、彼らは10月26日にハンガーストライキを始めた。その翌日、刑務所当局は
ハンガーストライキを行っている囚人に飲料水を与えることをやめ、脱水症状により死亡しかねない状況に追いやった。この状態は、少なくとも11月2日まで
続いた。
地元の情報筋によると、政治囚のうち2人は1日に病院に送られ、8人は犬を収容するために設計された独房に収監された。
ア
ムネスティのアジア・太平洋部副部長ドナ・ゲストは、次のように述べた。「ハンガーストライキに参加したからといって、懲罰として飲料水を囚人から取り上
げることは、著しく非人道的なことです。さらに言うと、囚人に対してこのような待遇をすることで、ビルマ当局は国際法に違反しています。当局は、即座に彼
らに十分な飲料水を提供し、8人の囚人については「犬の独房」から移動させなければなりません」
また、ドナ・ゲストは「囚人の中に、このような独房に収容されている者もいるという報告に対し、当局は独立した調査を開始しなければなりません」と述べた。
ハンガーストライキを行っている囚人は、いかなる訪問客とも会うことが許されず、薬や食べ物も与えられない。また囚人たちは、家族からの手紙を受け取ることもできない。
インセイン収容所の「犬の独房」はおよそ長さ10フィート(約3メートル)、幅7フィート(約2.1メートル)の広さで、窓はなく、防音になっている。基本的に適切な下水設備がなく、床にはベッドもマットもない。
ビルマでは、主として治安や社会秩序の問題に関連した、曖昧な言葉で書かれた法律に基づいて、定期的に政治囚は起訴されている。そしてその法律は、当局によって過度に広く解釈することが許されている。
ビルマの収容所の状態は、多くの国際基準から考えて、到底十分とは言い難い。食べ物も水も医療品も不十分であり、政治囚は多くの場合、家族から遠いところに収容され、拷問や、その他、長期間にわたる独房での監禁などのような虐待を受けている。
300人以上の政治囚が今年釈放されたものの、ここ数年の間に拘束された政治囚の多くは、いまだ収容所に残されている。
アムネスティ・インターナショナル公式声明
2011年11月4日
Saturday, December 3, 2011
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